宇宙からの情报がより地球を身近に! 后编 高速?大容量通信で分かる地球の健康状态
前编では、闯础齿础が狈罢罢と共同で取り组んでいる、「地上と宇宙をシームレスにつなぐ高速大容量でセキュアな光?无线通信インフラの実现」および「宇宙利用や宇宙探査の飞跃的な高度化?活性化を基盘的に支えるキー技术の整备を目指す研究开発」の概要と进捗状况などについて绍介した。后编では、実际にそうしたインフラが実现されればどのように活用されるのか、私たちの生活はどう変わっていくのかについて、引き続き闯础齿础(宇宙航空研究开発机构)の研究开発部门研究戦略部计画マネージャーの佐藤胜氏から伺った。
宇宙の情报は宇宙で処理をする
前编でも绍介したように、狈罢罢がスカパー闯厂础罢と构筑を目指す「宇宙统合コンピューティング?ネットワーク」に関しても、闯础齿础は宇宙データセンタなどを活用してコンピュータ処理した情报を地上に送信する技术の検讨に参加している。宇宙データセンタとは闻き惯れない言叶だが、具体的にはどのような役割を持つのだろうか。
例えば、宇宙から地球を観测することを目的とした人工卫星には、光学センサーを使う卫星と、电波(マイクロ波)センサーを使う卫星の2种类がある。多くの人工卫星で搭载されている光学センサーは、太阳の光が地上の物体に当たって反射した光を捉える。そうやって反射した光の强さを调べることによって、植物や森林、田畑の分布状况、河川や湖沼、市街地などといった地表の状态を知ることができる。ただし、太阳光がささない夜や云で太阳光が遮られたりすると観测できない。一方の电波センサーは、可视光より波长の长いマイクロ波を卫星から送信しその反射波を観测するので、昼夜天候に左右されずに地表を観测できる。
写真 光学センサーで観測した岐阜県白川郷の衛星画像(ALOSより観測)の例 (左)と電波センサーで観測した富士山周辺の衛星画像(JERS-1より観測)の例 (右) (JAXAのホームページより引用)cJAXA
このうち、电波センサーを使って地表を観测する人工卫星の场合、センシングしたデータをデジタル処理して画像データに変换するために、通常はすべてのデータを地上にあるデータセンタに送っている。だが、それらのデータにはユーザが必要とする情报以外のデータも含まれているため、必要なデータのみを送る场合に比べて时间が掛かってしまう。「电波センサーのデータを、宇宙データセンタで画像データに変换できるようになれば、必要な画像情报だけを効率よく地上に送れるようになります。一方で、私たちは今でも、グーグルアースなどを活用して自分の家の写真などを结构细かく见たりしていますが、大容量のデータ伝送によって高精细な画像が大量に送られるようになれば、屋上や屋根にできた细かい伤まで见えるような世界になってくると思います」(佐藤氏)。
このように、宇宙から高速?大容量な通信インフラを使ってデータが地上に送られるようになると、宇宙から見た、より精密な地上の地図が作れたり、災害対策や農業での作物生育状況の観測、漁業での海面温度の計測など、さまざまな分野でセンシング情報を役立てることが可能になるだろう。政府が打ち立てたSociety 5.0が目指している、「未来の産業創造と社会変革」や「経済?社会的な課題への対応」の実現にもつながっていく。
例えば、地球観测卫星では、より広范囲で高精度な地球の画像を一度に伝送できるようになるという。「低轨道卫星の场合、可视时间が10分から15分しかないのでその间に一気に地上に観测したデータを送らなければなりません。高速?大容量の通信インフラが使えるようになれば、より精度の高い画像が短时间で地上に送信できるようになります」(佐藤氏)。
宇宙は地上の生活を豊かにしてくれる
Society 5.0の構想では、サイバー空間とフィジカル空間という、仮想世界と現実世界を融合させてシミュレーションを行い、さまざまな社会課題を解決に結びつけようとしている。こうした動向に対し、佐藤氏は「宇宙と地球を結ぶ高速?大容量の通信インフラは、Society 5.0を支える基本的な通信基盤になると思います」と語る。
JAXA研究開発部門研究戦略部計画 マネージャー 佐藤勝氏 cJAXA
自然灾害に备えたセンシングについても、宇宙という高い视点から监视を行うメリットは大きい。「例えば、火山の活発なところを定期的に観测していますが、通信インフラがさらに充実することにより、灾害状况の把握といった防灾の分野にも一层贡献していければと考えています。灾害时に地上のネットワークインフラで障害が起きても、宇宙から直接ネットワークにアクセスして情报を提供し続けることができるのも强みです」(佐藤氏)。
また、地上と宇宙が结びつくことによって、ネットワークを利用できるエリアが広がっていく。地上のネットワークインフラは平面的にしか広がっていかないが、宇宙も活用することでインフラの环境が3次元に広がっていく。「それによって、特に移动体でのネットワーク利用が期待されています。飞行机や船だけでなく、すでに実用化に向けた取り组みが进んでいる空飞ぶ车などにおいても、いつでも谁でもどこでも快适な环境で通信できる世界になっていくと思います。その际、利用者は地上のインフラなのか宇宙のインフラなのかを意识することもないでしょう」(佐藤氏)。
佐藤氏は狈罢罢との共同研究の取り组みについて、「闯础齿础としても非常に重要な取り组みと考えています。私个人としても、狈罢罢さんの滨翱奥狈构想の中で触れられている、宇宙と地球が结び付いた未来の姿について非常に兴味深く感じています。闯础齿础の技术と狈罢罢の构想を掛け合わせ、『地上と宇宙をシームレスにつないでいく』ことで一绪に明るい未来の社会を実现できればと考えています」と意気込みを语った。
日本でも、自前で宇宙机を开発し宇宙旅行などのサービス実现に取り组むスペース齿やブルーオリジンのような民间公司が徐々に现れてきた。一方で、地球と宇宙をシームレスにつなぐ高速?大容量通信インフラの実现は、国内だけでの活用に闭じずグローバルに展开していくことも重要だ。狈罢罢と闯础齿础による研究成果が、国际标準として认められようになることにも期待したい。
(写真)日本の宇宙ベンチャーSPACE WALKERが2029年での初飛行を目指す有人スペースプレーンのイメージ(TOKYO SPACE BUSINESS EXHIBITION 2021より)
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